「負けにくいトレード」のための、リスク管理研究ノートを始める理由

「負けにくいトレード」のための、リスク管理研究ノートを始める理由 アイキャッチ画像 マインドセット

「負けにくいトレード」のための、リスク管理研究ノートを始める理由

このサイトに「FXで必ず勝てる手法」を探しに来た方には、最初に正直にお伝えしておきます。ここには、そういう聖杯はありません。

co2co2(コツコツ)と申します。本業では建築業界でシステムエンジニアとして開発に従事しながら、副業としてFXトレードとMT4ツール開発を続けている、6年目のトレーダーです。

このサイトでこれから綴っていくのは、「どうすれば勝てるか」ではなく、「どうすれば負けにくいか」という、一見すると地味なテーマです。タイトルにも掲げた通り、ここは「負けにくいトレードのための、リスク管理研究ノート」です。

最初に、あなたに一つ問いかけさせてください。あなたが本当に欲しいのは、一度の爆発的な利益でしょうか。それとも、10年間、相場に居続けられる状態でしょうか。

もし後者なら、このノートはきっと役に立ちます。

なぜ「勝ち方」ではなく「負けにくさ」なのか

私がFXを始めたのは、2020年でした。コロナ禍で本業が減り、副業として何か始めようと思ったのがきっかけです。

最初の私は、典型的な負け方をしていました。「上がるか下がるかの2択なのに、なぜ負けるんだ?」と本気で思い、原因はインジケーターや設定にあるはずだと考えて、有料・無料を問わずあらゆるツールを試し、パラメータを躍起になっていじり回す日々を過ごしました。

結果は、ご想像の通りです。勝てませんでした。

今ならわかります。私が負けていた理由は、道具ではありませんでした。どんなに優れた手法を手に入れても、一度の大きな損失で資金を溶かしてしまえば、相場から退場するしかない。勝てる瞬間を増やすことばかり考えて、負けない仕組みを持っていなかったのです。

「勝ち方」を追いかけている間、私はずっと、もっと根本的な問いから目をそらしていました。それが、「どうすれば退場しないか」という問いです。

価値観を変えた、師匠との出会い

転機は2022年でした。

日課にしている犬の散歩で、いつも顔を合わせるご近所の方がいました。会話を重ねるうちに、その方が実はFXのプロフェッショナルだと知ったのです。派手な身なりではないけれど、確実に「BIG」な方でした。縁あって、私はその方を師匠として、トレードを学びなおすことになりました。

師匠が最初に教えてくれたのは、手法でも、勝てるパターンでもありませんでした。

「相場で生き残るために最も重要なのは、手法ではなく、心のコントロール、つまり資金管理だ」

道具を探し続けていた私には、衝撃的な言葉でした。そしてもう一つ、こう教わりました。

「トレードとは、未来を当てるのではなく、未来の分岐に備えることだ」

当てにいくのをやめる。代わりに、どの分岐になっても対応できるように備える。この発想の転換が、私のトレードを根本から変えました。

師匠の言葉でもう一つ、今も胸に残っているものがあります。「負けないと勝てない」。一見、矛盾した言葉です。でもこれには、「負けを避けることが勝ち続ける前提だ」という意味と、「負けを経験し、そこから学ばないと本当の勝ち方は身につかない」という、二つの意味が込められていました。

師匠のもとで学ぶこと4年。地道に学び続けた結果、2024年には、複利で資金が約2倍になりました。一度に大きく勝った月は一つもありません。それでも、コツコツと負け越さずに積み上げた結果が、複利という形で返ってきたのです。

派手ではない。でも、これなら続けられる。そう確信できた瞬間でした。

なぜ「教材」ではなく「研究ノート」なのか

ここまで読んでくださった方なら、なぜこのサイトを「研究ノート」と呼ぶのか、少し伝わってきたかもしれません。

世の中には、「これが正解です」と断定する完成された教材があふれています。けれど、相場に絶対の正解はありません。あるのは、検証し続けるプロセスだけです。

だから私は、答えを教える、伝えるのではなく、現役のトレーダーが今も検証し続けている過程そのものを共有したいと思いました。うまくいったこと、失敗したこと、ツールを作りながら気づいたこと。それらを「ノート」として残していく。

師匠の「負けないと勝てない」という言葉は、この形式とも相性がいいと感じています。負けを避ける工夫を記録し、避けきれなかった負けからは学んで記録する。研究ノートは、その両方を書き留めるのにちょうどいい器なのです。

このノートで扱っていくこと

具体的には、これからこんなテーマを書いていきます。

  • リスク管理の数値基準 ― 師匠から教わった「損失は資金の0.5%から1%に抑える」という具体的な線引きと、その実践
  • 分割エントリーとナンピンの違い ― 似ているようで正反対の、この2つの本質
  • シナリオの立て方 ― 未来を当てるのではなく、分岐に備えるための設計
  • MT4ツール開発の裏側 ― 自分の不便を解決するために独学したMQL4と、そこで得た実装の知見
  • 環境認識の工夫 ― 私が使っている、カスタマイズしたGMMAでの相場の読み方

私は、自分のトレードのために描画支援やリスク管理のツールを自作してきました。その開発過程で得た発見も、隠さず書いていくつもりです。道具を売ることが目的ではなく、道具を作るほど考え抜いたリスク管理の思想を、共有したいのです。

派手さより、続けることを選ぶ人へ

このノートは、一攫千金を狙う方には向いていません。

向いているのは、「大きく勝つことより、相場から退場しないことを優先したい」と考える方です。月単位・四半期・年間で見て、負け越さないことを最優先する。そういう堅実な歩み方に共感してくださる方と、一緒に「退場しない」を突き詰めていけたら、これ以上うれしいことはありません。

おわりに ― co2co2(コツコツ)に込めた思い

屋号の「co2co2(コツコツ)」には、文字通り、小さく積み上げていく姿勢を込めています。

派手に勝つことはできなくても、コツコツと負け越さずに続けていれば、複利は静かに効いてくる。私自身が、2024年にそれを実感しました。

このノートが、同じように「長く相場に居続けたい」と願う方の、ささやかな研究材料になれば幸いです。これから、どうぞよろしくお願いします。


関連記事:
– プロ師匠から学んだリスク管理思想 ― 「派手に勝つことより、退場しないこと」
– 自分の不便を解決するために MQL4 を学んだ話 ― 道具開発者としての歩み
– 大勝しないけど負けない、堅実派トレーダーがリスク管理を最優先する理由

タイトルとURLをコピーしました